業種共通
「決まったはずのこと」が会話に流れていく
要点
- 決めたことが見つからなくなるのは記憶力の問題ではなく、決定を流れていく会話の中に置いているからです。
- やり取りは流れてよく、決定だけを「いつ」「どちらが」が自動で付く記録として会話の外に出します。
- ClientCourt では承認が「合意」として合意日と承認番号つきで残り、AIは共有されている記録と有効なドキュメントだけを根拠に出典つきで答えます。
「あの件、どうなりましたっけ」と聞かれて、チャットをさかのぼった経験はないでしょうか。決めたことは覚えているのに、いつ・どちらが・どの条件で決めたのかを言えない。これは記憶力の問題ではなく、決定を会話の中に置いたことの結果です。
会話は流れる場所で、決定は留まるべきもの
チャットもメールも、新しい発言が古い発言を押し下げていく作りになっています。やり取りを速くするには最適ですが、決定を保管する場所としては向いていません。
そのため、こういうことが起こります。
- 資料の版が増えていき、どれが最新の正式版か分からなくなる
- 「前にご承諾いただいた条件」を示そうとして、該当の発言を探せない
- 途中で変わった期限について、変えた理由が誰にも思い出せない
困るのは、認識がずれたときです。どちらも嘘をついていないのに主張が食い違う。そのとき参照できる一次情報が無いと、話し合いは記憶の突き合わせになります。
この状態は、関係が悪いから起きるのではありません。むしろ、長く続いている取引ほど「あのときの話」の量が増えるので、起きやすくなります。
決定は、会話の外に置く
考え方はひとつです。やり取りは流れてよい。ただし決定だけは、時点つきの記録として会話の外に出す。
議事録を書くのが正攻法ですが、書くのは人間なので、忙しい週から順に抜けます。そして抜けるのは、たいてい揉めた週の分です。抜けない形にするには、決定そのものが記録として残る場所で決める必要があります。
大がかりな仕組みは要りません。必要なのは、決定に「いつ」と「どちらが」が自動的に付くことだけです。
記録として残るということ
ClientCourt では、承認や確認をお願いとして登録します。事項の詳細画面にはこれまでの経緯 があり、いつ何が起きたかが時系列で並びます。期限が変わった場合は、その理由も残ります。
承認 や 最終確認・検収 の事項には、対象のドキュメントを指定できます。クライアントがその事項を承認すると、指定したドキュメントが自動的に 有効 になり、合意 の列に合意日と承認番号が残ります。「この版で合意した」が、別途書き起こさなくても記録になるということです。
ドキュメントには 有効 と 無効 があります。有効 のものだけがクライアントの画面に出るので、いまの正式版だけを 有効 にしておくと、相手が見るものとこちらが指しているものが自動的に揃います。旧版は消さずに 無効 に落としておけます。
AIは、合意していないことを答えません
クライアントは共有ページの AIに聞く から、案件について質問できます。回答の根拠になるのは、共有されている対応事項と、有効 なドキュメントだけです。社内向けの記録や、まだ共有していない資料は答えに使われません。
回答には 出典 が付き、押すと根拠になった事項や資料に移動できます。共有されていないことは「わかりません」と返ってきます。答えの正しさを、相手が自分で確かめられるということです。

決定を記録として残しておくと、思い出す作業も、証明する作業もいりません。その2つに使っていた時間が、そのまま戻ってきます。