業種共通
進捗報告の手間を減らす — 「今どうなっていますか」と聞かれない状態の作り方
要点
- 「今どうなっていますか」への対応は1件5分でも、中断と報告資料の作り直しを含めると費用は取引先の数に比例して増えます。
- 対応を速くしても問い合わせは減らず、減らすには相手が聞かずに自分で見られる状態を作るしかありません。
- ClientCourt ではクライアントがアカウントなしで共有ページを開いてどちらの手番かを一覧で読め、見せる範囲は「社内のみ」と共有URLの権限でこちらが決めます。
「今どうなっていますか」。この一言に答えるための時間を、週にどれくらい使っているでしょうか。
一件あたりは5分かもしれません。ただ、答えるためには手を止めて、状況を思い出し、資料を探し、文章にする必要があります。中断したぶんの立ち上がりを含めると、実際の費用は5分では済みません。取引先が増えるほど、この時間は線形に増えます。
報告を作る時間は、報告のためだけに使われます
多くの現場では、確認への対応と並行して、定例の進捗報告も作っています。どちらも「いま何がどうなっているか」を伝えるための作業ですが、作った資料はその週しか使われません。翌週にはまた作り直します。
しかもこの資料は、作る側が持っている情報の一部を、そのつど切り出したものです。切り出し方は担当者によって違い、書かなかったことは相手に届きません。相手は届かなかった部分について、また質問することになります。
つまり、報告を丁寧に作るほど作成時間は増えるのに、問い合わせは思ったほど減りません。増えた手間の分だけ楽になる、という関係になっていないのです。
減らす方法は「答えを速くする」ではありません
対応を速くしても、問い合わせの件数は減りません。減らしたいのであれば、相手が聞かずに済む状態を作るしかありません。
つまり、こちらが持っている「いま何がどうなっているか」を、そのまま相手が見られるようにするということです。報告のたびに切り出すのをやめて、置き場をひとつにします。
相手が自分で見られる一覧
ClientCourt では、クライアントに共有ページのURLをお渡しします。相手はアカウントを作らずにURLを開くだけで、その案件の状況を見られます。
共有ページの 対応事項 には、進行中のことが並びます。対応中 のタブは2つに分かれていて、「〈お名前〉様へのお願い」がご対応をお待ちしているもの、「〈担当会社名〉で対応中」がこちら側で進めているものです。どちらの手番かが一覧の形になっているので、「止まっているのはどこか」を相手が自分で読めます。

さらに、共有ページの AIに聞く から質問もできます。「いま私は何をすればいいですか?」「直近の期限は?」といった確認は、担当者に連絡しなくてもここで済みます。回答には 出典 が付きます。
見せる範囲は、こちらが決めます
全部を見せる必要はありません。
対応事項には 社内のみ と 共有 があり、社内のみ にしたものはクライアントの共有ページに出ません。社内の検討や、まだ相談していない見積もりは、そのまま手元に置いておけます。
共有URLは1本ずつ権限を持ちます。閲覧のみ は閲覧と質問だけ、回答可 は承認・検収以外の回答ができ、承認可 は承認と検収までできます。同席される方には閲覧のみ、日々の担当者には 回答可、決裁される方には 承認可 という渡し分けができます。

見せる範囲を決めるのはこちらで、見に行くかどうかを決めるのは相手です。この分担にすると、確認の問い合わせは静かに減っていきます。急ぎの相談はこれまでどおり電話やメールで来ますが、それは本来そうあるべきものです。減らしたかったのは、聞かなくても分かることを聞かせていた分のほうです。